片頭痛について

2022.07.21

 普段から頭痛に悩んでいる方は、決して少なくありません。頭痛の代表的疾患として片頭痛と緊張型頭痛があります。その有病率は、それぞれ8.4%、22.4%と言われています。合計すると3人に1人程度、頭痛持ちの方がいることになります。

 最近、片頭痛の治療が“ホット”なことは皆様ご存知でしょうか?

 片頭痛は、強い頭痛発作で出現することが多く、発作を起こすと動くこともままならず、仕事や家事に与える影響も少なくない疾患です。以前のコラムでも紹介しましたが、この片頭痛の発作予防薬として新しい注射薬が使えるようになりました。片頭痛の発症原因の1つである、CGRPという神経伝達物質を抑制するお薬です。臨床データによると、頭痛の発作頻度を半減し、頭痛の程度も抑制することが知られています。このお薬は、頭痛の専門医であれば、投与できます。片頭痛で苦しんでいる方は、是非当院にご相談ください。頭痛専門医として、アドバイスできると思います。なお、最近、急に始まった、今まで経験したことのない頭痛の場合には脳(頭蓋内)の疾患の可能性があります。その際には、まずは、脳神経外科や神経内科の受診して、脳の検査を行うことをおすすめいたします。