2022.01.21
「最近知られるようになっためまい」について、コラムでは様々な疾患をとりあげてきました。
2021年
8月31日1.「持続性知覚性姿勢誘発めまい」
9月30日2.「外リンパ瘻」
10月21日3.「前庭性片頭痛」
10月21日4.「良性発作性めまい」
さらに
11月30日 には、このシリーズとは別に「メニエール病の中耳加圧療法」についてご紹介しました。
内容が専門的すぎて、わかりにくかったかもしれませんが、ご容赦ください。
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さて、今回は加齢性前庭障害をご紹介します。
「加齢性前庭障害」、これは、本当に新しい概念です。年を重ねることによって、ふらつきを訴える人は以前から多くいましたが、それに対する適切な病名はありませんでした。「加齢性前庭障害」は、60歳以上の人が、姿勢を保つのが難しくて安定感がなくなる、まっすぐ歩きにくい、慢性的にふわふわした感じがする、繰り返して転倒する、などの症状がある場合に疑います。身体のバランスを保つために大事な働きをしている両耳の前庭機能が正常レベルよりも軽度に低下して、これが加齢によるものと想定される場合に診断されます。
なぜ、この病名がつけられるようになったか? それは、年齢とともにふらつきを感じるようになったら、とにかく早めにリハビリをして、身体のバランス機能を維持することが重要だからです。
誰しも年齢が上がるにつれて若い頃のようには動けなくなってきます。これは、仕方のないことですが、何とか少しでも筋力や体のバランスを維持しようと努力することは大切です。と、自分に言い聞かせている今日この頃です。