2026.06.15
学会2日目の講演の中で、もう一つ取りあげてみます。
「耳鼻咽喉科睡眠専門医に求められるCPAP療法成功のコツ」 演者は、この世界では知らない人はいないと言われる太田総合病院の千葉伸太郎先生です。講演内容は専門的になるのであまり触れませんが、ご容赦ください。
みなさん、この6月から「睡眠障害」が診療科として標榜できるようになりました。耳鼻咽喉科では「耳鼻咽喉科・睡眠障害」と標榜するのだと思います。(当院はもう1つの専門であるアレルギー科も標榜しているので、「上條アレルギー科・耳鼻咽喉科(睡眠障害)医院」と標榜できるのかは現時点では不明です。長いし。。。)この改訂に伴ない、耳鼻咽喉科睡眠専門医制度が発足しました。私も来年には専門医を取得することを考えています。取得てきたらご報告しますね。
「CPAP」ご存知ですか? 中等症以上の睡眠時無呼吸症候群(寝ているときに息が止まってしまう病気)の方が、夜間装着して、呼吸をサポートする器機です。これを装着して、睡眠をとることで、無呼吸・低呼吸が改善し、いびきもかかなくなります(当院でも、多くの方の使用をサポートしています)。この6月から、簡易検査では無呼吸・低呼吸回数が1時間あたり、40回から30回以上に、精密検査では20回から15回以上が保険適用とより、軽症から装着できるようになりました。
1時間当たりの無呼吸・低呼吸回数が15回以上の人は、全国で900万人にのぼるそうです。そのうち実際にCPAPを装着しているのは約90万人だそうです。
睡眠時無呼吸・低呼吸は、昼間の眠気や生産性の低下、車の運転への影響の他に、高血圧や心筋梗塞、脳卒中のリスクなどに影響します。ときどき、社会問題としてとりあえられているのはご存知の通りです。
耳鼻咽喉科医は上気道のスペシャリストです。鼻閉や扁桃肥大があるために、CPAPが装着できない人には、手術をすることもあります。最近では、舌下神経刺激療法という新しい治療法も出てきており、一部の専門施設で行われています。